当時の自分を思い返すと、どうしようもないくらい恥ずかしいけれど、
それでも当時は本当に彼が好きで、
そして真剣に空回っていました。
きっとあの時間があったから、
私は今穏やかに過ごせています。
前の彼女をまだ想っていた彼と付き合う条件は、
「彼の好みの女性になること」。
彼もきっと試してみただけで、
今思えば考えていたほど深刻なことじゃないはずでした。
当時の私は、"彼好みに生まれ変わろう"と「頑張る!」と返事をして、
自分の気持ちも彼の気持ちも置いてって、ひたすら一人で空回り。
彼はきっとちゃんと向き合ってくれていたのに、
前の彼女を気にして卑屈になったり、よそ行きの自分を演じたり、逆に気を引こうと夜遊びしたり。
会話を楽しんだり相手の思いを汲んだりすることすらできてない状態。
そんな勝手な私を好きになってもらえるわけもなく、別れることになりました。
そのすぐあとに引っ越しや転職や、いろんなトラブルとタイミングが重なって
悲しい、とか、寂しい、なんて感情に浸る暇もないままだったけど、
昔のバックアップからアドレス整理をしていて懐かしくなり
同時にいつの間にかちゃんと失恋できていたことに気づきました。
どのみち別れることになったとしても、
せめて初めて話した頃みたいに遠慮せず力を抜いた自分でいればよかったなと
今となっては思うけれど、
思えばあなたのおかげで今、
風来坊を気取るわけでもなく、必死で猫を被るでもなく
"私"として歩いていけてる気がします。
このサイトを見つけた時、
いつか私が失恋したらここに書き込もう、と(少しだけ冗談のように)思っていたので
失恋の悲しみや苦しみ、ではないけれど、
少しだけ抓ったような痛みの残りを
ここに置いていかせてください。
Mr.Children の歌に、
「『君の好きな僕』を演じるのは もう演技じゃないから」
という歌詞があります。
もし僕が同じ立場だったら、きっと同じことをしていただろう。
今日はバレンタインデーです。
きっと Tom さんにも幸せが訪れます。